せか知る

心ゆくまで世界を知ろう

『プロフェッショナルの条件』 P・F・ドラッカー 2006/6/26 初版 読書メモ

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))

どうやれば成果を上げられるか?を書いた本です。割と難しい言葉が使われていますが、内容はわかりやすく書かれています。

成果を上げるために強みを知れ。強みを生かせ。強みを発揮せよ。使用している時間を知れ。無駄を捨て去れ。細切れの時間をまとめよ。

自らの強みを知るためには記録することが重要である。記録し考えることでなぜうまくいったかを知ることが出来る。

※メモを貼り付けたら長くなりました。きっと短くできる。

行動に必要な物

  • ビジョン
    • 価値観
      • 行動と価値観の一致が無ければ行動後の満足感がない
  • 目標
  • 集中
    • 得意
      • やり方
      • 理解の仕方
      • 大組織か?少組織か?
      • 学び方
        • チームか個人か?
  • 検証と反省
    • フィードバック
      • 仕組みを作る
      • 現場を実感する
    • 強み
  • 知名度
  • 今、私に何が求められているのだろうか?

時間の使い方

  • 時間
    • 使うためには?
      1. 知る
        • リアルタイムで記録する
        • 何が重要か?
          • リスト
            • 締め切りを切る
            • やることリスト
            • やらないことリスト
        • 何が無駄か
      2. 捨てる
        • 無駄を省く
      3. まとめる
        • それはやる価値がある物か?
        • しなかったらどうなるだろうか?
    • 浪費
      • 貢献に焦点を合わせる
    • マネジメント
      • 先見性
      • システム的欠陥
      • 人が多すぎないか?
        • コミュニケーションコスト問題
    • 最重要なこと
      • たった一つに焦点を集中する
      • 整理する
        • 捨てる
        • 最も重要なことは何か?
        • 真に意味のあることは何か?
        • リスト
          • 順位
          • やらないこと

意思決定

  • 意思決定
    • 問題
      • 何度も起きるか?
      • 基本的か?
      • 例外的か?
      • 新しいことか?
      • 解決
        • 必要な物は何か?
          • 最低限の目標
            • 考え抜くこと
          • 目的・ビジョン
          • 満足条件 = 満たせば成功するもの
            • 簡潔に
            • 明確に
            • わかりやすく
        • そもそも解決すべき物か?
    • 仕事
      • 成果=なすべき事をなす習慣
        • 能力成長
          • 呆れるほど繰り返す=基礎を作る
      • なんのための仕事か?
      • 価値
        • なぜやるのか?
        • どんな価値があるのか?
        • どう役立つのか?
          • 分析する
          • 組織貢献できる?
      • 評価基準策定
        • 検証する
    • 正しいこと
      • 正しい妥協
        • 正しさを識れ

        • 何を調べ、何を書き、何を結論とすべきかは全てお任せする。あなたの仕事だからだ。正しいと思うことは、そのまま書いてほしい。 反応は気にしないで頂きたい。気に入られるとかいられないとかは関係ない。 受け入れられやすくするために、妥協しようなどとは考えないで頂きたい。 あなたの助けがなければ妥協できないような物は、この会社にはいないはずである。 しかし、何が正しいかを教えてくれなければ正しい妥協も出来なくなる。
    • 行動する
      • どういうことを?
        • 誰が?
        • なぜ?
      • 周知する
        • 誰に?
        • いつ?

意思決定

検証

判断の基準は何か?

  • 有効性
  • 仮説の実証に何が必要?
  • 事実はどうあるべきか

違う意見 =『もし意見が合理的で知的ならどんな一面を見ているのか?』 本当に意思決定は必要だろうか? → コレを何もしないと何が起こる?

優れたコミュニケーション?

原則

  • 受け手の言葉をオウム返す
  • ひとは見たい物、期待している物だけを見る
  • 受け手の価値観と同じ物が受け入れられる
  • コミュニケーション≠情報=記号 ともに依存する
  • 誰が、どのような情報を、いつ、どこで必要としているか?
  • いかなる貢献が期待とされているか?
  • 何が責任か?
  • 誰が知れば良いのか?
  • 誰と協力しあえるのか?
  • 誰に教えを請えば良いのか?
  • 誰が自分を求めているか?
  • 支援する

    • 誰にするべきか?
    • 誰を?
  • リーダーシップ

    • カリスマ性不要
    • 本質
      • ビジョンを作ること!
      • 仕事を見る
      • 考え抜く
        • 正しさ
        • 理想の形。目標
      • 地位ではなく責任
        • 最終責任者
  • 強み

    • 生かす
      • 何が出来るか?
        • すごくできることは何か?
      • どうやって役立つか?
  • イノベーション
    • 未来にある普通の物 by スティーブジョブズ
      • 全く別の分野から始まることが多い
    • 単純である
      • なぜ思いつかなかった?が誉め言葉
    • 小規模
    • 分析
      1. 予期しないこと
      2. ギャップ
      3. ニーズ
      4. 変化
        1. 構造
        2. 人口
        3. 認識
      5. 新知識の獲得
    • なすべきではないこと
      • 凝らない
      • 多角化しない
      • 未来のためにやらない。今現在を変革する
    • 成功
      • 集中する
        • 知識
        • 才能
      • 強みを生かす
        • 相性がある
      • 変革をもたらす
    • リスク最小限に

自己実現

  • マネジメント
    • 第二の人生がある
      • 六十歳からの人生
      • 助走が必要
        • 仕事引退してもやっていたことしかやらない
    • 本当の第二の人生を生きる
      • 別の組織・仕事
    • パラレルキャリア
      • 二つの仕事を並列する
    • ソーシャル・アントレプレナー(篤志家)
      • 多くの人が仕事を辞める前に始めている
      • 社会奉仕で非営利の仕事。
    • 日本の団塊の世代が世界の第二の人生がモデルに?
  • 教養
    • 現在は教育がとても重要な「知識社会」
    • 非営利の仕事に利点
      • 偏見払拭
      • 敬意を払う
    • 専門知識が一般知識となる
      • 気象学は数学のカオス理論で変革を迫られた
      • 専門家のわかりやすく広める努力
  • 成長
    • 組織と自らを成長させるためには何に集中すべきか?
    • 自己責任
      • 成果を上げる
      • 成長する
        • 器が大きい人間になる
        • 自信と誇り
    • スケールを変える
    • 適した仕事
      • 伸ばす
      • 自分が得るべき所はどこか?
        • 違うならばそれはなぜか?
          • 原因?
            • 組織
            • 自分
      • 燃え尽き=飽きた
    • 常に学び続ける
      • 成果からの適切なフィードバック
      • なぜ成功したか?
        • どうやって?
          • 他の人
          • 自分
          • 組織
      • 成果=習慣+基礎
        • 行うべきことを決め
        • 強みを発揮する
          • 成果を見て強みを知る
            • 上手くやれること
            • 上手くやれないこと
            • 好きなこと
            • 嫌いなこと
      • 人に教える
        • うまくいったこと
        • 学んだこと
          • 知識
          • 技術
      • 別の組織へ移動する
      • 現場で動く
    • 何によって覚えられたいか?
      • どんなことが『こやつ…………出来る!』と思われたい?
      • 何によって覚えられたいか?それが一番の成長の糧である。常に自らへ問い続けよ。

IT革命

  • 新産業=予想外の技術
  • ITによって既存作業のルーティン化が進んだ。 = 時間短縮
  • ITは産業革命のまっただ中と同じ。新たな可能性がある

7つの言語 7つの世界 まとめ・感想

7つの言語 7つの世界

7つの言語 7つの世界

たいして書いていませんが、箇条書きにします。

各言語のパラダイムをおおざっぱに知るための本。 本の中の実習を行うことで「言語の考え方を学ぼう!」という意図があると感じました。 良い本です。

PCの前で実習しながら読むと良いですね。

今回は実習をしなかったので、Haskellおもしろそう。Scala良さそうだなーという程度です

推奨の読み方

  1. 章はじめの概説
  2. 章末の言語のまとめ
  3. 開発者インタビュー
  4. 繰り返し
  5. 巻末のまとめ
  6. 各々の言語の実習
  7. まとめを先に読むことで理解がしやすくなるだろう。 しかし進めていくと前に出てきた専門用語が出てくるので、 それがどんなものか?ぐらいは知る必要がある。

Ruby勉強会@札幌-25 石田昭雄氏 の発表について

Ruby札幌@勉強会 @iakio 石田昭雄氏 の発表についての箇条書き。

http://iakio.hatenablog.com/

https://twitter.com/iakio

SQLアンチパターンのお話。

スライドで全部でてます!

各パターンについて、より詳しく知るには本を読みましょう。良くまとまった良本です!

 

データベース(DB)設計者の悩みをお話しなさった。

よくよく考えて簡単になるかと思えばやはりデータベースは難しいとのこと。

  • SQLとDBの進化はベンダー主導。OracleMySQL・PosggreSQL各々に依存性がある。
  • DBは動的データの表現・ストアが苦手である。
  • テーブル・スキーマを変更してしまうとデータが消えてしまうので、おいそれと変更できない。
    •   →後で必要になったらどうしよう?
    •   →YAGNIに合わない。
  • テーブル増やしたりすると遅くなる可能性
    •   →テーブルなるべく増やしたくない
    •     →カラムに余計なデータ追加=アンチパターン
  • 論理削除フラグは悪魔の香り。一つ付けると他にも付けなくてはならなくなる。
    • そして検索時に変なデータが出てくる。

 

DB設計にもいろいろあるんだと言う感想です。 カラムに突っ込むとか、論理削除の話とかとても頷けます。

発表で情報を共有できるのは良いですね。

 

色覚異常ってな~に?色弱ってどんなの?

2013/03/09の北海道新聞朝刊に特集で色覚異常(色覚特性)の話が書かれていたので、色覚についてちょっと雑学を書いて見ます。

色覚異常色弱)って?

色覚異常というのは昔は色弱・色盲と呼ばれ、大多数の人より色の感度が弱く、違う見え方をする状態のこと。 色覚異常をもつ人は女性より男性のほうが多く、 男性が一色に対する感度を多く失いがちなのに対し、 女性の場合はあまり感度が弱くならないか、逆に敏感になると言われています。
その中でも種類があって代表的なのは赤と緑の区別がつきづらい人。 色がぜんぜん見えない人は殆どいません

  • 赤と緑の識別が困難な人
    • 日本では、男性約4.5%(約22人に一人) 女性約0.165%(約600人に一人)
    • 欧米では、男性8~10%(約13人に一人) 女性0.49~1%(約50~100人に一人)
  • 青と黄色の識別か困難な人 数万人に一人

学校のクラスを35人とするとクラスに一人いるかいないか位ですね。数字を見るとわりと多いなと感じます。これは検査義務があるわけでもないので、自分が色覚異常であるとわからないで成人する人もいるそうですよ。

色覚異常で一番多い「赤や緑の識別が困難な人達」は赤と緑って同彩度・同明度だとほとんど見分けがつかないのです。 日本では一般的に色のイメージで安全やOKを「緑」、危険やNGを「赤」とすることが多いため、 赤と緑がわかりづらいと日常生活で大変でしょう。
動画を見てもらえばよくわかると思います。動画を見ると「なんじゃこりゃ?」と言いたくなります。 (こういうひと目で分かる物を用意してくれるのはありがたいです。)

色覚シミュレーション C型(一般型


色覚シミュレーション D型(緑弱)


色覚シミュレーション P型(赤弱)


赤と緑が茶色っぽく見えて見分けがつきませんね。 こうなると赤・緑・茶色が良くわからなくなります。 こうしたことで問題になることがあります。
実際の例だと、昔の信号は見分けがつきにくかったそうですよ。 今は信号の緑は昔より青っぽくなり(赤と緑の識別が困難な人は青はわかる)、LEDになって形や動作も加えられるようになったので、随分改善されたそうです
北海道新聞の中でも「充電器ランプとかの緑と赤が見づらい。でも最近は青なんかがあってわかりやすくなったよ」というようなことを書いてありました。とても納得です。

デザインなどで対象を色分けしていて問題になりそうな場合は

  • 模様をつける
  • 色名を表示する
  • どういう色か説明する
  • 色の明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)に差をつける

などをすることで区別がつきやすくなります。

webサイトの色覚異常の対応に関しては 色覚障がい者に配慮したWebサイトの作り方 | Webクリエイターボックスがサッと解説しています。とても参考になります。
色覚異常のシミュレーションをするならば、iOS・Androidアプリ の色のシミュレータを使うと簡単にシミュレーションできます。 カメラからの映像をフィルタリングして色覚異常の世界を覗き見ることができます。 一般的な色覚の人が見ると驚きの世界だと思いますよ。

こうした「色覚異常の人も大丈夫なようにしよう!」という取り組みをカラーユニバーサルデザインと言います。カラーユニバーサルデザインがもっと広まるといいですね。

特別な人達

四色型色覚

一方で色を見分けるのが困難な人たちとは逆に、一般的な人が三色(光の三原色~赤・青・緑)で認識するのに対し、四色(赤・青・緑・黄色)の色覚を持つ人達がいます。 一般的な色覚と比べると「黄色」が増えています。黄色が在ることで認識でき る色が爆発的に増えます。一般的な人が100万色に対しその数なんと一億色。100倍です。 驚きの数。
私達が見ている月は白に近い灰色ですが、 四色覚の人が月を見ると青っぽかったりオレンジも在るというのです。
まさしく見ている世界が違いますね。個人的には羨ましいです。

この四色型色覚は女性以外見つかっていないというのですから不思議です。 女性のほうがコスメ商品の色に敏感だったり、カラーコーディネーターが多かったり、 イラストやデザインの色使いが他では真似できないものだったりするのはこのような色覚が発達して いる証拠でしょうかね。


サイエンスミステリー2013(4色型色覚)
4原色の視覚をもつ女性見つかる
1億以上の色を知覚できる「スーパービジョン」を持つ女性が12%もいる可能性

色概念の文化の影響

部族や民族の色の言葉は色覚に影響を与えています。 「見ている」のは眼ですが最終的に判断するのは脳です。 色を表すことばが少ないと、どっちも同じように感じられてしまうのです。
NHKの「地球ドラマチック - “色”は脳で作られる! ~あなたと私は同じ色を見ている の?~ Do you see what I see? - BBC news 」に出ていましたが、

アフリカのある部族は「」と「」を同じ言葉で表していました。 そこで色相環を持っていってテストすると、私達には明らかな違いが見えるのに、 その部族の人たちはを見分けられなかったのです。 逆にその部族はに対する言葉をたくさん持っていました。 緑に対してはちょっと黄色が入っているかどうかの違いをそれぞれの色を表す言葉が違うために、瞬時に見分けることができたのです。

このように言葉が色の判別に影響しています。 人類が全員同じ色に見えているのではなく、文化の違いが色覚にも現れるという良い例だと思います。

色覚異常の克服

テクノロジーを使って色覚異常を乗り越えよう!という人もいます。
TED - ニール・ハービソン:「僕は色を聴いている」

ニール・ハービソン氏はすべての色がみません。見える景色は白黒です。
そこで「音を使って色を判別しよう!」と考え、機械を使ってそれを実現させました。 頭にセンサーをつけて色に対応する音を聞くようにしたのです。

ずっとつけ続けて色と音の対応を覚え、それはいつしか自分の一部となり、 それまで白黒だった夢にまで色(音)をつけて見るようになりました。

色を音に連想変換している彼は「人の顔」にも音を見ます。 美形でも変な音だったり、和音だったり、いろいろです。 また「曲」や「声」にも色を見始めます。普通の音にも色があるのです。 これは一般的な人にはない感覚ですね。 ならば「人の目には見えないだけで、機械なら紫外線・赤外線を見れるはず」と 彼は常人を超え始めたのです。

こうして彼は色覚異常を乗り越えるだけではなく、 それを超えた感覚を手に入れることができました。
そしてみんな機械で人を拡張してサイボーグになろうぜ!でTalkを終わります。

これは人とテクノロジーの更なる可能性を感じさせるTED Talkです。 ハンデを克服だけではなく拡張まで出来るのが素晴らしい。

アイキャッチ画像 Some rights reserved by Steve Snodgrass